それつけたの、俺だよ?-六花の恋ー【完】【番外編2完】
「ううん。あれは明らかにお父さんが悪かったわ。それでそれ以来、藍田先輩の姿を見るとびくびくするようになっちゃってねえ」
「だからもうやめろ!」
色々限界にきたらしいお父さんが立ち上がって怒鳴った。
これだけ黒歴史を暴露されたらね……。
そして引いた弓が私に向いた。
「と言うか千波! そいつは駄目だ! 認めない!」
な⁉
「駄目よ! ちなの相手は藍田くん以外認めない!」
「なんで千聖が出て来る!」
「可愛い妹のことだから!」
「「………」」
わたしと玲哉くんを放って場外乱闘が始まった。
私が反論する前にお姉ちゃんが喧嘩買っちゃったよ……。
「ごめんねえ、玲哉くん。お父さんとお姉ちゃんは無視していいから」
てきぱきとお茶の準備をしているお母さん。
……本当にお父さんは放っておいた方がよさそうだ。
私も話を変えよう、
「そういえば、玲哉くんのお父さんも生徒会だったの?」