それつけたの、俺だよ?-六花の恋ー【完】【番外編2完】
お姉ちゃんに呼び出されて図書館裏手の公園にやって来た。
そう言えばお姉ちゃん、昨夜はうちに泊まって行って朝から部屋にこもっていたから今日は会ってなかったけど……何していたんだろ?
「お姉ちゃん、どうしたの?」
お姉ちゃんは公園のベンチにいた。
呼びかける前に、手にしたスマホを見てため息をついていたけど……。
「うん。……ちょっと問題を知ってしまったというか……」
「? なに?」
わたしもお姉ちゃんの隣に座る。
お姉ちゃんはずっと難しい顔をしたまんまだ。
「お父さんが藍田くんを認めない理由」
「あ……なんかあったの?」
もしかしてお姉ちゃん、それを調べていたの?
「あった。わたしたちにはどうしようもないのが」
わたしたちにはどうしようもない? え、それって玲哉くんが永遠認めてもらえないってこと?
「聞いていいの?」