それつけたの、俺だよ?-六花の恋ー【完】【番外編2完】

わたしも前世どうのを思い出したとかではないけど、言わなくちゃいけないと思った。

玲哉くんはまた、いつもの笑顔を見せてくれた。

「当然」

自信ある言葉は玲哉くんらしいなあと思った。

玲哉くんの前世のお話を疑っているわけではないけど、わたしがそれを憶えているわけではない。

玲哉くんの中だけでの真実。

それを、わたしも本当にしたいと思った。

運命をであってもなくても……あの言葉を聞いたとき。

わたしは玲哉くんを、運命の人にしたいと思った。

わたしと玲哉くんを、運命にしたいと思った。

離れたら探しに行く。わかたれても手をのばす。

わたしの、あなた。

……今度こそ、そばにいるからね。

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