大好きな君に
「あの…すみません…」


時刻は午後8時


明かりもつけず
真っ暗な店内に
少女のような声が静かに響いた


「はーい」
僕は長時間共にした
古い椅子にさよならをして
狭い店内に明かりを点す


『カチ』


そこには 黒髪でロングヘアーの女の子が入口に申し訳なさそうに立っている

色白で繊細で今にも消えてしまいそうだ
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