イケメン男子と疑似恋愛⁉︎
第五章
お守りミサンガ
*
自分の気持ちに気づいたのが金曜日。
土日を挟んでの今日、あれから三日も過ぎた、お昼休み。
私はこの気持ちを奈央ちゃんに伝えることにした。
それを聞いた奈央ちゃんは「えっ?今なんて…」と瞬きを繰り返す。
「だからね、その……私、向葵くんのことが好きだって気づいたの……。」
言い終えるとカァッと顔が熱くなる。
「それ、ほんと…?」
「う、うん……。」
恥ずかしくて両手で頬を隠す私。
「ほんとに三浦くんのことが?」
「……うん。好きに、なっちゃったみたい」
その気持ちを自覚した途端、ぶわぁ〜っと感情が溢れてくる。
まだ好きと気づいて三日しか経っていないのに、どうして日に日に気持ちは大きくなっていくんだろう。