イケメン男子と疑似恋愛⁉︎
第五章

お守りミサンガ





自分の気持ちに気づいたのが金曜日。

土日を挟んでの今日、あれから三日も過ぎた、お昼休み。

私はこの気持ちを奈央ちゃんに伝えることにした。


それを聞いた奈央ちゃんは「えっ?今なんて…」と瞬きを繰り返す。


「だからね、その……私、向葵くんのことが好きだって気づいたの……。」


言い終えるとカァッと顔が熱くなる。


「それ、ほんと…?」

「う、うん……。」


恥ずかしくて両手で頬を隠す私。


「ほんとに三浦くんのことが?」

「……うん。好きに、なっちゃったみたい」


その気持ちを自覚した途端、ぶわぁ〜っと感情が溢れてくる。

まだ好きと気づいて三日しか経っていないのに、どうして日に日に気持ちは大きくなっていくんだろう。

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