イケメン男子と疑似恋愛⁉︎
「空?」
首を傾げたあと、私が指差した空を見上げる三浦くん。
「ああ、確かに綺麗な色してるね」
「へ?」
「青色とオレンジ色が混ざり合ってるあの辺とか、なんか幻想的だね」
そう言って笑った三浦くん。
言われた通りに空を私も見上げると、そこに広がる夕焼けのオレンジ色と空の青色、その二色の境い目がすごく綺麗に感じた。
……なんか、三浦くんの言葉を聞いてると心が洗われてくる気がする…。
「ところで日坂さん遅かったけど、もしかして用事でもあった?」
「え?あっいや、…」
これ以上、嘘をつくのは気が引けた私は、言葉に詰まって黙り込む。
──すると、「まあ、いいや」そう言って、私が立ち止まっている方へと歩いて来る。