イケメン男子と疑似恋愛⁉︎


「あ、そうだ。日坂さん、これから放課後はここに来てほしいな」

「…え?」

「俺たち、まだお互いのこと全然知らないからさ」


あっ……確かに。

私、三浦くんのこと“人気者でモテモテ”なこと以外、何も知らないや。


「だから、お互いのこと知るために、まずはたくさん話しよ?」


そう言うと、首をコテンッと傾ける三浦くん。


「約束ね」なんて言う三浦くんの顔が、あまりにもかっこよすぎて、また、ドキッとときめいた。


結局、私はその言葉に頷いて。

ここへ来る前は、お試しで付き合うことを断ろうとすら考えていたはずなのに、そんなことなど頭の中からすっぽりと抜け落ちていたんだ。

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