イケメン男子と疑似恋愛⁉︎
第二章
恋するレッスン
*
私たちは、放課後校舎裏で話すようになった。
「そういえば俺、日坂さんにどうしても聞きたいことあるんだけどさ」
「聞きたいこと、ですか?」
何だろう? と首を傾げる私。
すると、全く予想もしていなかった言葉が三浦くんから出てくる。
「どうしてあのとき独り言で恋したいって言ってたのかなーと思って」
そう言うと、真っ直ぐ私に視線を向けてくる三浦くん。
その言葉に動揺してしまった私は「え、あっ、それは…」と言葉にならないそれを口にする。
「あのとき日坂さんは理由は教えられないって言ってたけど、やっぱり気になっちゃって」
眉を下げて頬をかく三浦くん。
少しだけ、私に対する申し訳なさみたいな雰囲気を感じた。