イケメン男子と疑似恋愛⁉︎
第二章

恋するレッスン





私たちは、放課後校舎裏で話すようになった。


「そういえば俺、日坂さんにどうしても聞きたいことあるんだけどさ」

「聞きたいこと、ですか?」


何だろう? と首を傾げる私。

すると、全く予想もしていなかった言葉が三浦くんから出てくる。


「どうしてあのとき独り言で恋したいって言ってたのかなーと思って」


そう言うと、真っ直ぐ私に視線を向けてくる三浦くん。

その言葉に動揺してしまった私は「え、あっ、それは…」と言葉にならないそれを口にする。


「あのとき日坂さんは理由は教えられないって言ってたけど、やっぱり気になっちゃって」


眉を下げて頬をかく三浦くん。

少しだけ、私に対する申し訳なさみたいな雰囲気を感じた。

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