こんな溺愛、きいてない!
「お泊り保育的な感じで、
一泊、どう?」


「……遥先輩が言うと、
いかがわしく感じるのは
どうしてだろう?」


「紛れもなく、いかがわしいことを
考えてるからだろうな。

むしろ、いかがわしいことしか、
考えてない」


「だれが行くか! そんなエロ旅行!」


ぷいっと、窓のそとを向くと。

ツンツンと
遥先輩が私のシャツの裾をひっぱる。


「あのさ、そもそも俺たちの関係って
なんなの?」


遥先輩が、ぼそりと呟く。


……なん、だろう?


「凛花は、俺のことどう思ってんの?」


それは……


トクトクと早まる鼓動に、息を整えて。
じっと遥先輩を見つめて

動きを止める。


「あの、……それ、
今、ここで言わなきゃダメ?」


「うん、聞きたい」


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