こんな溺愛、きいてない!
「凛花、
ずっと俺のそばにいて」

キスの合間に届いた、甘い声。


こくんとうなずくと、
遥先輩の唇が

私の耳たぶに吐息を落とす。


「凛花の全部、
俺のものにして……いい?」


顔を上げると
遥先輩の
甘く柔らかな笑顔に包まれる。


心臓はもう爆発寸前に
ドキドキしているけれど。


瞳を揺らす遥先輩の胸に 
赤く火照った顔をうずめて


「うん」


と、小さく呟いた。



Fin

< 260 / 288 >

この作品をシェア

pagetop