こんな溺愛、きいてない!
新しい居場所。
朝のHRが終わってぼんやりしていると、亜由が眉を寄せてスマホを鞄にポイっと投げる。
「あー、もう、ホントうるさい!」
「どうしたの?」
亜由がこんなにイライラしてるなんて、珍しい。
「最近、ちょっといい感じの人がいるんだけどさ、弟がうるさい」
「うるさいって?」
奈央が前髪を鏡でチェックしながら、首をかしげる。
「バイト先の奴なんてやめておけ、とか、見た目チャラすぎる、とか、今日もバイ
ト行くの? とか。わざわざメッセージ送ってくんの。文句ばっかり」
「あー、分かる。うちのお兄もうるさいもん。女同士で出掛けるだけなのに、スカートが短すぎるとか、化粧が派手だとか」
「男兄弟って、面倒だよね」
「面白くないんだよね、きっと」
そっか……。
みんな色々あるんだ……。
「あー、もう、ホントうるさい!」
「どうしたの?」
亜由がこんなにイライラしてるなんて、珍しい。
「最近、ちょっといい感じの人がいるんだけどさ、弟がうるさい」
「うるさいって?」
奈央が前髪を鏡でチェックしながら、首をかしげる。
「バイト先の奴なんてやめておけ、とか、見た目チャラすぎる、とか、今日もバイ
ト行くの? とか。わざわざメッセージ送ってくんの。文句ばっかり」
「あー、分かる。うちのお兄もうるさいもん。女同士で出掛けるだけなのに、スカートが短すぎるとか、化粧が派手だとか」
「男兄弟って、面倒だよね」
「面白くないんだよね、きっと」
そっか……。
みんな色々あるんだ……。