こんな溺愛、きいてない!
もう、考えるのをやめよう。
なにも考えない。
となりを歩く男が
どれだけ周囲の注目を浴びてようと
私には関係ない。
そう心の中で繰り返して
無心に下駄箱へ向かうと、
となりを歩く遥先輩が
足を止める。
「まあさ、静かに生活したいっていう
凛花の意見には
俺も少なからず
賛同する部分もあってさ」
なんと、
私の気持ち、理解してくれる⁈
ってことは、
この関係も解消してもらえる?
「女にギャーギャー言われるの、
マジでうざいし。香水くせえし。
凛花とイチャイチャしてれば、
そのうち誰も
声かけてこなくなるかなと思って」
んん?
イチャイチャ?
「ってことで、
俺は鈴之助のことを黙ってるから、
凛花もカノジョってことで、
俺の隣にいろよ。
これなら、
お互い、メリットしかないだろ?」
メリット?
デメリットじゃなくて?
なんだかもう、
全然日本語が通じ合わない。
「あの、お言葉ですが、
遥先輩と一緒にいると
ものすごく目立つから、
私にはちょっと…
というより、かなり
ハードルが高すぎるというか。
なにされるか分からないって
意味でも、
多方向的に
いろいろと危険すぎるので、
私には、務まらないかと……」
じっと見据えて辞退すると、
遥先輩に、
ぐいっと顎の先をつかまれた。
なにも考えない。
となりを歩く男が
どれだけ周囲の注目を浴びてようと
私には関係ない。
そう心の中で繰り返して
無心に下駄箱へ向かうと、
となりを歩く遥先輩が
足を止める。
「まあさ、静かに生活したいっていう
凛花の意見には
俺も少なからず
賛同する部分もあってさ」
なんと、
私の気持ち、理解してくれる⁈
ってことは、
この関係も解消してもらえる?
「女にギャーギャー言われるの、
マジでうざいし。香水くせえし。
凛花とイチャイチャしてれば、
そのうち誰も
声かけてこなくなるかなと思って」
んん?
イチャイチャ?
「ってことで、
俺は鈴之助のことを黙ってるから、
凛花もカノジョってことで、
俺の隣にいろよ。
これなら、
お互い、メリットしかないだろ?」
メリット?
デメリットじゃなくて?
なんだかもう、
全然日本語が通じ合わない。
「あの、お言葉ですが、
遥先輩と一緒にいると
ものすごく目立つから、
私にはちょっと…
というより、かなり
ハードルが高すぎるというか。
なにされるか分からないって
意味でも、
多方向的に
いろいろと危険すぎるので、
私には、務まらないかと……」
じっと見据えて辞退すると、
遥先輩に、
ぐいっと顎の先をつかまれた。