こんな溺愛、きいてない!
遥先輩、
な、なに言ってるの?

こんな、もっとも
関わり合いになってはならない、
色々な意味で危ない先輩に、

どうして
堂々とケンカを売ってるの⁈

そもそも、私、彼女じゃないしっ。


すると、その女の先輩は
私を指差して、目を見開いた。


「彼女? ソレが?
その、ぶっさいくな女が?」


人に指さしちゃ、ダメ!


なんて、
魔女みたいな顔して
くねくねと踊っている先輩には、

とてもじゃないけど
恐ろしくて言えないけれど!


隣を見れば、遥先輩は
目に怒りの炎をたたえて
微笑んでいるし。


なんだろう、
この恐怖のトライアングル……


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