2番目
そういえば、まだ名前がわからない。
この子はさっきの入学式のときに名前聞いてて覚えててくれたのか、それともクラス名簿をみて覚えてくれたのか。
わたしは自分のことで必死すぎて...せっかくこんなかわいい子と仲良くなれるチャンスなのに。
「ごめんね」
「え?やっぱだめだった??」
謝罪の言葉しかでなかったわたしにその子はしょんぼりして。
「あ、ううん。違うの...わたし、あなたの名前わからなくって...わたしの名前覚えてくれてたのに、ごめんね」
「なあんだ!そんなこと、全然いいのに。わたしこそ、自己紹介してなくってごめんね。遼河美玲です」
「美玲ちゃん...かわいい名前」
なんか名前でも劣ったよ。
名前といえば生徒会長の彼もかっこいい名前だったな。
れいじってどうやって書くんだろう。
...って、そんなこと考えちゃうわたしやばいな。