2番目
「...っ!」
正門まであと少し、というところで人にぶつかって盛大にこけた。
「ついてない」
本当についてない。
膝を見ると血がだらーっと流れている。
「ごめん、大丈夫?」
上から声がしたと同時に差し出された手。
「あ、はい、だいじょ…」
最後まで言う前にわたしはかたまった。
そこにいたのは、今まで生きてきた中でダントツのイケメンが立っていたから。
「もしかして、立てない?」
わたしがかたまった様子なのをみて、その人はわたしの手を掴み立ち上がらせてくれた。