2番目


「あ、ごめんなさい。わたし用事あるんで先帰ります」


私たちの様子をみて大丈夫だと判断したのか、美玲はそういうとすでに背を向けていて。


美玲、棒読みだよ。


でも一度振り返って、ガッツポーズ。

そして今度こそ風のように去っていった。


演技もバレバレというか、下手くそだよ。

なんだかわたしのほうが恥ずかしくてこの場から去りたい気分だよ。



「なにあれ?」

「あははー、なんでしょうね?」

気まずい。

空気が悪い。

< 24 / 88 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop