2番目
「あのね、かんなに黙ってたことがあるの」
わたしの目を見つめている美玲は今までの美玲とは少し違う。
なにかに怯えているような、そんな感じ。
「これを聞いたらもしかしたらひくかもしれないけど、でもかんなには知っててほしいから」
わたしはその言葉に首を振る。
「きいて、くれる?」
「もちろん」
どんな言葉が、飛び出してくるのか本当は怖かった。
でも美玲が話したいと思ったことなら、美玲のことならなんでも聞いてあげたいと思った。