2番目
「美玲、つらかったね」
そんな言葉気休めにしかならないってわかってる。
「泣いていいよ」
でもね、私の前ではもう泣いていいから。
わたしが泣いたとき美玲が抱きしめてくれたように、今度はわたしが抱きしめる。
「ううっ...。痛かった、つらかった、苦しかったよ...っ」
ねえ、美玲。
わたしはね、美玲のことすごいと思うよ。
学校という存在が怖くなって当たり前なのに。
部活にも入って、ちゃんと変わろうとしてて。
生きててくれてありがとう。
わたしのこと見つけてくれてありがとう。
わたしもね、美玲には幸せになってほしい。