2番目
「俺のことも、玲司でいいから」
「...え?」
「付き合ってるんでしょ、俺たち」
ああ、ずるいよ。その笑顔。
そしてそのワード。
「やった。玲司、玲司、玲司」
「うるさい。ほら、動物触るんだろ」
先輩、あ、違った。玲司が少し照れた。
かわいい。
「はーい、次の方どうぞ」
そういわれて、かごを渡されるとその中にはうさぎがいた。
「抱っこはしないでくださいね。それと優しくなでてあげてください」
「か、かわいい」
灰色の毛に、真ん丸お目目。
長い耳に小さいしっぽ。
うさぎをこんな間近でみたことなんてないから。