2番目


「わかった」

そういって少し寂しそうに微笑むかんなのことを、俺は愛せてる?

結局傷つけることしかできないのに、俺はどうしてこの子を突き放せなかった?



今まではみんな同じだった。

「2番目なら」

そういうとそれじゃ嫌だといった。



かんなに告白されたときも、そういえばいいと思った。

それなのに返ってきた言葉は俺の予想を反するもので。


はじめから、ちゃんと突き放すべきだった。

「付き合えない」と一言いえばよかったんだ。



それなのにそれがいえなかったのは、かんなのことを少しでも気になっていたからなんだろうか?


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