2番目
さよなら
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「...っ、こんなにも、好きになるつもりなかったのになあ...」
走り去っていく玲司の姿。
「さよなら」
そう口にしたわたしを、玲司はどう思っただろう。
わたし、上手に笑えてたかな。
玲司の過去をきいたとき、すべてがわたしの中で一致した。
美玲があのとき動揺した理由も、怯えていた理由も。
玲司のことを先輩と呼ばず生徒会長と呼んでいた理由も。
美玲はどんな気持ちで玲司と仲良くなったんだろう。
どんな気持ちでわたしを祝福してくれたんだろう。