俺…お前が側にいないとダメだ
「一目惚れ…」

と下を向いた先輩

「えっ!」

先輩は顔を少し赤くして

「電車の中で…お前を見て一目惚れした」

「電車の中⁇」

まさか…本当に電車の人が先輩⁇
匂いも同じ…同一人物⁇

「その一目惚れした奴がまさかあの日
俺に啖呵切ったからびっくりしたよ
ごめん…あんな酷い事をして
お前が泣いて俺に文句言った時
正直辛かった…
これからは卑怯な真似はしない
だから俺の彼女になってくれないか⁇
いじめのターゲットじゃない
俺はお前が好きだ」

「先輩…」

「これから俺の隣にいてくれないか⁇」

大嫌いだったはず…
先輩の切ない言葉が…私の心を乱す

「私の事嫌いじゃないですか⁇」

「嫌いじゃない…その逆だ
俺じゃあダメか⁇」

「ダメじゃあないです」

私何言ってるの⁇
嫌いだったはずなのに…

「これから俺の事好きにさせる」

と抱きしめられた

やっぱりこの匂い
あの優しい匂い

ヤバイ!ドキドキしている








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