俺…お前が側にいないとダメだ
二人で近くの公園に向かった

公園のベンチに座ると

「美玲⁇どうした⁇
電話をしても出ないし…心配したんだ」

「どうして私の家が⁇」

「あ〜ごめん美玲の様子がおかしいから
心配で家を調べた
何かあったのか⁇」

永遠に聞けばいいのか…
このままなにも無いと言ったらいいのか…

「美玲…」

急に抱きしめられた

永遠は切なく

「美玲…俺の側から離れないでくれ
やっとこの手に捕まえたのに…
美玲と連絡が取れなくて不安で不安で
ここまで来た…
俺…お前がそばにいないとダメみたい」

「永遠⁇」

「カッコ悪いだろう⁇
情けないだろう⁇
ヤクザの息子が…この様だよ…
美玲の事になると自分じゃあなくなる」

「ごめんなさい…」

私は永遠から身体を離した

「美玲⁇」

「私は永遠に相応しく無いと思うの
永遠は将来の城之内の後を継ぐ人でしょ…
永遠には相応しい人がいると思うの
永遠を支えてくれる人が…」

ヤバイ…涙が出そう

「お前!何言ってんの⁇
俺の側には美玲しかいねえよ
他に誰がいるっていうんだ!」

永遠が少し声を荒げた

「上條…先輩…」

涙が出てくる…止まって!

「なんで今あいつの名前が出るんだよ!」

「だって許嫁でしょ⁇
私の事は遊びだったんでしょ⁇
やっぱりいじめのターゲットだったんでしょ
男子との賭けだったんでしょ」

もう涙でグチャグチャだ




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