俺…お前が側にいないとダメだ

「美玲ちゃんのお母さんと貴方のお父さんは
本当に愛し合ってた
私はお父さんと幼馴染だったの
美玲ちゃんのお母さんの事も聞いていたの
お父さんは結婚も考えていたのよ
その時私も愛する人がいた
でもカタギの人だった
私はヤクザの娘
周囲の反対で私達は結婚出来なかったのよ
色々手を回され阻止されて
相手の人が耐えられなくなって別れたの
でもその時お腹に永遠がいたの
一人で育てる自信もなくて…
美玲ちゃんのお母さんに嘘を言ったの
この人の子どもがお腹にいるって
だから美玲ちゃんのお母さんが身を引いたの
ごめんなさい」

「親父は知ってたのか⁇」

「あ〜聞かされたのはお前が3歳の時だった
だけど…もうお母さんを責める事は
出来なかった
お母さんは一生懸命お父さんに
尽くしてくれた…
話を聞いて彼女を探したけど…
こいつにも彼女の居場所を聞いた
だけど…知らないと言われた
ずっと探し続けた
でも見つからなかった…
どこかで幸せになっていると信じて諦めた
そしてお前の幸せを考えたらこのままで
いいと思った
だからこの事実を伏せたままにしようと
でもその時まさか自分の子どもが産まれていたなんて知らなかった
子どもが産まれて彼女が亡くなった事を知ったのはお前がここに来た翌日だ
こいつが俺の所に来たんだ
そして聞かされた彼女の事を…
複雑だったよ…
でもこれも縁なんだと…
まさかここで美玲ちゃんに話をするとは思わなかったけどな」

とパパを見た

「こいつが美玲のお母さんの事を聞きに
ここに来たが…嘘をついた
もうお前のお母さんは亡くなっていたから…
こいつには家庭があった
幸せを壊す事は出来なかった
だけど永遠くんが来て美玲の事を真剣に
考えてくれていた事がわかったから…
真実を話したんだ
俺の知らない真実があったけどな」

パパは永遠のお父さんを見た

「永遠のお父さんは…
私の本当のお父さん⁇」

やっと理解して言葉が出た

「そうよ…ごめんなさい」

永遠のお母さんが泣きながら言った

そのお母さん肩を永遠のお父さんが
抱きしめている

「大丈夫です
私はパパとママが大事に育ててくれました
それにこれからは本当のお父さんに
なりますから…私は幸せものです
お母さんも喜んでいると思います
でも…永遠の本お父さんは…」

永遠を見た

「いいんだよ！美玲
俺には親父がいるから…そして美玲の本当のお父さんだったからな！俺も幸せものだよ
なあ親父…」

「あ〜」

複雑に絡み合った真実が明らかになった
パパは私が城之内に入る事で真実を
伝えた方がいいと思ったらしい

永遠のお父さんはまさかパパが
真実を話すなんて思っていなかったらしい


私も永遠も驚いたけど…
聞けてよかった