俺…お前が側にいないとダメだ
夕食が終わりお父さんが

「美玲…ちょっと庭に行こうか⁇」

「はい」

二人で庭に出た

庭を見ながら

「美玲…産まれてきてくれて
ありがとう」

「お父さん…」

「お母さんと出会ったのはお母さんが16歳
俺も16歳だった
美玲が永遠と出会った歳と同じだ
学校でヤクザの息子だから好き勝手やって
いた…周りの者は俺が怖くて側にいた
いじめられないようにな…
俺のやる事を先生も黙認していた
そんな時お前のお母さんが俺に
説教してきた
初めてだった俺に啖呵切ってきた奴
それから目が離せなくなった
振り向かせるつもりで色々悪さをした
その度俺の所に来た
俺の女になれって言ったら
絶対ならないと宣言した
どうしたら俺の女になるか聞いたんだ
そしたら今までやった悪事を反省して
真面目になったら女になると言われた
俺はすぐに今までやった事をみんなの前で
謝罪した
それからヤクザの息子なのにボランティアも
したよ…笑えるだろう
どうしてもお母さんを彼女にしたかったから
やっと1年かかって付き合ったよ」

「お父さんすごいですね
そんなにもお母さんの事を⁇」

「あ〜愛してた
お前も知ってる通り18歳になると婚約を
しないといけなかった
だけど両家が反対をした
俺はカタギになる事を考えた
そんな矢先お母さんから別れを告げられた
そして姿を消した
半年探したけど見つからず…
俺もまだガキだったから諦めたんだ
襲名の準備が整っていたし
親から永遠のお母さんとの婚約を
言い渡されてたんだ
まあ後は知っての通りだ」

お父さんの目には光ものが…




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