本当は好きなのに



 再開したとき。

 その瞬間は気まずさがあったのか、二人ともよそよそしい感じだったそう。


 でも、そんな状態なのも、ほんの一瞬。

 二人はすぐに話が盛り上がり、続きはカフェで話そうということになった。


 カフェに着いてからも、話の盛り上がりは落ちることなく、思い出話にも花を咲かせた。

 思い出話以外にも、お互いが知らないお互いの大学生活、社会人生活の話。

 それらの話は尽きることなく続いた。

 尽きることなく続いて……。


 そして時間もあっという間に過ぎ……。

 そろそろ帰る時間になった。


 帰る時間になったとき。

 二人は別れを惜しんだ。


 別れを惜しんだ二人。

 二人は、これからも会いたいと思った。


 そう思った二人は、これからも会おうと言い合った。


< 52 / 65 >

この作品をシェア

pagetop