Brillante amore! ~愛と涙のアオハルstory~
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「まさか幹部みんなが同じクラスとはね」
今私は音楽室にいる。
今日は午後に入学式が控えているが、吹奏楽部は入退場の演奏をしなくてはいけないのだ。
そのため、私は我が吹奏楽部の部長でありサックス奏者の和高りんと一緒に音楽準備室で昼食をとっている。
「先生たちも離そうとしなかったあたりすごいよね。」
私は5組だった。
そして、先程りんが言った通り、
①部長 バリトンサックス奏者 和高りん
②副部長 チューバ奏者 鍋谷ゆう
③学生指揮 トロンボーン奏者 私
④金管セクションリーダー トランペット奏者 新川けい
⑤木管セクションリーダー フルート奏者 美園あや
が見事に同じクラスになったのだ。
「でも教室で幹部会出来るのいいよね」
「部長、半分雑談にしよう」
「ダメ」
「ですよね」
りんといると変な気を使わなくていいし、部活に関しての相談もし合えるから一緒にいて楽しい。口には出さないが多分向こうもそう思っている。
2人で気楽に話していると、突如準備室の扉が開いた。
「けい、ゆう」
幹部の男子のお出ましだ。
「邪魔してごめんね」
ゆうが謝罪の言葉を発する。
「大丈夫」
「どうしたの突然」
りんも私も頭に?をつけながら答える。
「あのさ、、」
「そろそろ楽器搬入した方がいいんだろうけど、みんな全然準備してないんだよね」
申し訳なさそうに切り出したゆうと、あっさり言ってしまうけい。
性格にじみでてるなぁと思いながら、私は口を開いた。
「今何時?」
「11:35」
準備室には時計がないため、ゆうが音楽室へ確かめてくれた。
「確かリハは12:30スタートよね」
りんがメモ帳をめくりながら言う。
「あれ、確か椅子がまだだったよね」
「「そう」」
男子2人、仲いいとこ見せるのは今じゃないと思うよ。
「パーカスと低音は運ばせよ」
りんの提案にみんなが頷く。
「じゃあけい、うちらトロンボーンで机と椅子用意しちゃうからペットが最上段以外の椅子セットするのでどう?」
「いいよ」
「低音はとりあえず自分のだけ、それ以外は自分のと軽めのパーカス1個とかどう?」
「副部長奇遇ね、私もそう思ってた」
「「低音はその方がいいよね」」
あっ、けいとハモっちゃった。
「じゃ指示しちゃうわ。あと他にある?」
りんの提案に金管の3人は考える。
「あとはその都度指示すればね」
ゆう、それはいいけど楽観的ね。
「指揮台系は小さいの2つでいいんだよね」
けい、その通りです。
「12:25にはチューニング終わらせろって言っといて」
「美玲、25でいいの?」
「じゃあ15?」
「20に音出し開始でよくない?」
「「「それだ!!!」」」
ゆうの提案にみんなで頷く。
「じゃ、それでね。」
お弁当箱をもって、りんが音楽室に向かっていった。
「あ、けい、ゆう、1年間よろしくね。」
私は2人に挨拶をした。
「こちらこそ。」
「早乙女さんよろしく。じゃ、僕らも行きますか。」
「そうね。」
3年生のスタート、どうやら好調のようです