都合の良い関係-幸せは口にしても愛してるは口にしない距離-
正面入口に着いた時には
そこには誰もいなかった。
あれ?入れ違いかな?
念の為、お手洗いを確認するが姿はない。
仕方なく戻ると事務所内は
扉の外からでも分かる騒がしさだった。
扉の前で一瞬足を止めたが
息を飲んで扉を勢いよく開ける。

カチャ

「お疲れ様です!」

事務所内に立つスーツ姿の男性に
無意識的に挨拶をしていた。

「お疲れ様です。あ、昨日はありがとう。」
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