医者の彼女
私が1人で照れていると。


和弥「彼女になった亜妃さん…1つお話があります。」

改まった声で声をかけられる。

「?…はい」

和弥「…あなた今熱ありますよ?」

「へっ…?」

何を言ってらっしゃるの⁇

咳も出てないし、別に身体もきつくない。

確かに今、全身が火照ってるけど…

でもこれは突然こんな事になっちゃったから
であって…別に熱なんて事じゃない。

和弥「まさか…自覚なし?」

「いや…これは…」

…恥ずかしくて言えないけど。

和弥「…じゃ、とりあえずついて来て。」

そう言って車で逆戻りして、向かった先は
和弥さん家。

…久しぶりだ

…って‼︎そんな余韻に浸ってる場合じゃない!

一人頭の中でノリツッコミをしながら部屋に入る。

ソファに座らせられて、待っていると
体温計を渡される。

和弥「…はい、熱測ってみ?」

「だから、これは…」

和弥「いいから。」

そう言われてしぶしぶ熱を測ると

"37.9℃"

嘘でしょ…

和弥「今は単なる疲れかもしれないけど、
こういう時に無理するから酷くなったり、
発作になりやすくなる。」

「…でも元気ですよ?」

和弥「身体が鈍くなってるだけ。
動けなくなってからじゃ遅いんだからな?」

「…」

和弥「…本当に無自覚なのか?」

頷く。

…よくわからない。今までは咳が止まらなくなって、
やばいと思って熱を測ったら案の定…って
感じだったわけで。咳が出るより先に熱が
出ることなんてあるの?
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