医者の彼女

不安1

季節が変わり春。

大学3年生。

21歳になった。

特に大きく変わりはないけど、1.2年で
取れる単位はほぼ取ってしまったから
3年からは比較的余裕がある。

…バイト増やそうかなー。

履修確認しながらそんな事を考える。

みさき「亜妃は将来何するとか考えてる?」

「ううん、まだ。」

友里「亜妃は将来はお医者様夫人だから、
安泰だもんねー⁉︎」

「…そんな事ないから‼︎そもそも結婚
するとは限らないでしょ。
仕事だってちゃんとするつもりだし。」

みさき「結婚しようとかそんな話ならないの?」

「…全然。」

友里「でも和弥さんてもう30近いでしょ?
結婚とか考えても良さそうなのにねー⁉︎」

花凛「亜妃が学生だから、気を使って
くれてるんじゃないの?」

みさき「確かにまだハタチだもんねー、
あ、亜妃はもう21か。誕生日、何したの?」

「バイト」

みさき・友里・花凛「はっ?」

「えっ?」

みさき「じゃなくて、和弥さんと‼︎」

「何もしてないよ?和弥さんもお仕事だったし」

友里「でもプレゼントくらいはもらったでしょ?」

「ううん…てか誕生日知らないと思う。
私も和弥さんの誕生日知らないし。」

みさき・友里・花凛「はぁーっ⁉︎」

みさき「亜妃…嘘でしょ」

友里「付き合って何ヶ月たってると思ってるのよ⁉︎
…信じらんない。」

「え…だって誕生日とか、そんな話しない…」

花凛「それでも普通、彼氏のくらいは
知ってるのが当然でしょ!」

「そ…そんなもん?」

みさき・友里・花凛「当たり前。」

あれ。私…おかしいの?
あんまり誕生日とか祝われた事もないから
特別な感じがしないんだけど、やっぱ彼氏の
くらいは知っておくべき事なんだろうか…。
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