医者の彼女
ーバイト中ー
「いらっしゃいませー」

田中「カフェモカ下さい。
…あ、あなたは…。ここでバイトしてるの?」

「…えぇ、まぁ。」

そういうと目つきがキツくなって、
不敵な笑みを向けられる。

田中「やっぱり、瀧先生狙いなのね?」

「いえ、そんなこ…『でも残念よねー、
先生婚約者がいるんですって。噂では桐島病院の
ご令嬢らしいわよ。…あら、ごめんなさい。
余計な事だったかしら』

…まって、婚約者って何?
まさか…浮気?いや、この場合は…
わたしの方が、になるのかな。

「へ、へぇ。そうなんですね。じゃあ、
田中さんの方こそ残念ですよね…」

震える手をバレないように、平常心を
装いながら何とか会話する。

田中「まぁね…でも私は瀧先生以外にも
候補は沢山いるから。」

…すごい自信。ある意味尊敬する。

「はは…そうですね。
あ。お待たせしました、こちらカフェモカです。
ありがとうございましたー。」

まって…どういう事?
やっぱりみさき達が言ってたことは
本当だったって事?

…わからない。
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