医者の彼女
家に帰ってからも1人モヤモヤしていた。
今日和弥さんは当直。
タイミングがいいのか悪いのか。

聞きたいけど聞けない…

聞いて追い出されたら、私はどこに行けばいいの?

店長にお願いして前の店に戻してもらおうか…

でも家は…?

冷蔵庫も洗濯機も全部捨てちゃったし。
新しく家を借りるお金もない…

学校も辞めなきゃ…なのかなぁ。

色んな事が頭の中をぐるぐると回る。

気になりながらも何も聞けない、言えない。

そんな日々を過ごしていた。

そして、またこの頃から喘息の発作が頻繁に
起きるようになっていた。




ー学校ー
みさき「あき、最近また変じゃない?」

友里「授業中も、心ここに在らずって
かんじだもんね。」

花凛「…和弥さんと何かあった?」

「な、何もないよ!普通。上手くやってるって。」

花凛「最近はちゃんと帰ってくるの?」

「う、うん!当直じゃない時は帰ってくるよ。」

うそ。相変わらず帰ってくるのは遅い。

むしろ "ご飯先食べてて" とか、"今日は会食"
とかの連絡が多くなった気がする。

まぁ、連絡あるだけ良いのかもだけど。
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