医者の彼女
＂じゃ、今度お時間が合えば…＂

社交辞令っぽくなってしまったけど、
…まぁいっか。

何日か会う候補日を挙げたけど、
案外お互いの予定が合わず、中々決まらなかった。

そんなこんなで3ヶ月が過ぎてようやく
お互いの予定が合い、会う事になった。

そしてこのタイミングでまた私は風邪を
酷くこじらせてしまっていた。

あー怠いなぁ…今日行かなきゃダメかな？

いや、さすがにもう行かないとまずいよね。
埋め合わせって言われてるんだし。

そう思ってとりあえず準備する。
相手が大人だから服装も結構気を使う。

結局、白のブラウスにスキニーパンツ、
上からロングカーディガンを羽織るシンプルな格好。

…可愛くはないけど、まぁ無難だしいっか。

外にでると、まだ秋前半のはずなのに少し寒気を
感じた私は一応ストールを持って出かける。

待ち合わせ場所に行くとすでに和弥さんが来ていた。
小走りで駆け寄る。

「すみません、お待たせしました。」

和弥「いや、俺も今来たから。…じゃ、行こうか」

そう言って歩き出した和弥さん。
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