医者の彼女
ー翌朝ー

いつの間にか眠ってしまったらしい。
目覚ましの音で目が覚める。

水を飲みにリビングに行くと置き手紙が。

"おはよう。病院から呼び出しあって先に出るな。"


そっか、もう行っちゃったんだ…

ズキズキと頭が痛む。

学校休もうかと思いながらも1人で家に居る方が辛くて、結局学校に行く準備をする。

今日は講義が午前で終わりの日。

講義が終わり帰る準備をする。

みさき「ねー!ランチして帰ろ♪
亜妃も行くでしょ?てか行こ!」

「あー…っと。うん、行く」

できるだけ1人の時間を避けるため誘いに乗る。

みさき「で?なんでそんなやつれてんの?」

「…やつれてる?」

友里「…顔ひどいよ、和弥さん何も言わないの?」

「実は…最近まともに顔合わせてない」

花凛「なんで⁉︎」

「…忙しいみたい。
今日も早くに出てったみたいだし。」

話してると色々思い出して泣きそうになる。

それをフォローをする様に友里が話す。

友里「…ま、まぁ。ほら、お医者さんって
忙しいっていうじゃん。ドラマとか見てても
昼夜問わず…って感じだし、きっと私たちじゃ
計り知れないくらい大変なんだよ。」

「…そうだよね…」

婚約者の事は言わないでおいた。
…と言うより言えなかった。

自分でもまだ認めなくないし、
嘘であってほしいと思っていたから。

ランチしててもどれも味気なく、ほとんど食べられなかった。

みんなと別れて家に帰る。
少しだけ休憩して、夕方にはバイトに行って、
夜10時頃家に帰ってくるけど…

…まだ帰ってきてない。

ご飯はいいや。作る気にもなれない。

和弥さんにメールだけする。

"ご飯炊き忘れちゃったので、食べてきてください。"

そう送って部屋に籠る。

「ゴホッゴホッ、、ゴホッゴホッゴホッ…」

また発作。

吸入薬を吸ってるのに、咳も息苦しさも
全然治らない。

時間を置いてもう一度吸入するけど、
咳が酷すぎて上手く吸えない。

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