医者の彼女

初デート

和弥「亜妃、俺もう出るぞ。」

「あっ待って。一緒行く!」

玄関を出ようとする和弥さんを追いかける。

和弥「いいか、ちょっとでも変だと思ったら
すぐに帰ってこい。で、俺に連絡しろ。
携帯持っとくようにするから。
学校終わっても寄り道せずにまっすぐ帰ってこいよ。
家事なんかはしなくていいから、大人しく
過ごすこと。出来るだけ早く帰るから。」

「わかったって!大丈夫だから。
昨日からずっと同じこと言ってるじゃん。
心配しすぎだよ…子供じゃないんだから。」

10日間の自宅療養をして今日から学校に
行って良いって言われたんだけど…
朝から…いや正確には昨日、学校に行きたいと
言ってからずっとこの調子。

一見冷たそうに見える和弥さんだけど、
意外と心配性で面倒見はすごく良いらしい。

これは最近の言動からもよく分かる。

…そういえば前に正隆さんも言ってたっけ。

それだけで嬉しくなってしまう私は
だいぶ重症らしい。

一緒に家を出て、和弥さんは病院に、
私は学校に向かう。
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