医者の彼女
少し不安になったけど、当の和弥さんは
あんまり気にしてないみたいで…

和弥「いや、悪かった。お詫びってわけじゃ
ないけど週末どっか出かけようか。」

「えっ…ごめんなさい。そういうつもりで
言ったんじゃないよ…みさき達に彼氏の誕生日
くらい知ってないとって言われたからであって…」

和弥「わかってるよ。俺がなんかしたいだけ。」

…嬉しい。

誕生日なんて本当はどうでもいい。
むしろ1年で1番嫌いな日かもしれない。

全然めでたくないから。

年に一度、何のために生まれてきたのかを
考えるだけの日だったのに…。



和弥「どこ行きたい?」

「どこ…」

こういう時ってどこに行きたいって言うのが
正解なんだろう…

21年生きてきてこんな事なかったから
どうしていいか分からない…

和弥「特に希望無ければ勝手に決めていい?」

「あ…うん。お願いします。」

和弥「じゃ、当日のお楽しみってことで」

そうして、ほとんど初めてに近い、2人での
お出かけが決まった。
< 156 / 200 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop