医者の彼女
ーお出かけ当日ー

何着ていこうかなー。

ベッドの上に洋服を出して色々合わせながら
1人鏡と睨めっこをする。

どこに行くか分からないから服装選びも難しい…

結局無難にロング丈のワンピースにする。

着替えて、準備ができたところで和弥さんに声をかけられる。

和弥「亜妃、準備できたか?」

「はーい、すぐ行くー」

バックを持って部屋を出る。

「お待たせ」

和弥「あぁ。薬もった?」

頷くと、じゃ行くかと言って、家を出る。

「どこ行くの?」

和弥「言ったら面白くないだろ?」

そういって黙々と運転をする和弥さん。
車は高速に乗ったみたい。

しばらく走り、途中サービスエリアに寄る。

「サービスエリアって久しぶり…」

多分中学の修学旅行の時以来。

なんかワクワクする。

ソフトクリームをかったり、お土産品など
お店の中を見て回ったりウロウロしていると…

和弥「ガキと一緒だな」

ニヤリと笑って、若干呆れながらも
隣を歩いてくれる。

「なんか楽しくって」

和弥「体調、まだ本調子じゃねーんだから、
あんまはしゃぎすぎんなよ」

「…わかってるよ」

言い方はいじわるだけど、私の事を思って
言ってくれていると思うと、そんな言葉ですら
愛おしい。

和弥「…顔。何ニヤけてんだよ」

おっと。顔に出てたらしい…気をつけよ。
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