医者の彼女
車に戻り、再び走り出し、着いた先は大きな港。

海の近くに大きな公園や商業施設などもある。

「きれい…」

和弥「体調、悪くないなら少し歩くか?」

「うん!」

2人で並んで公園内を散歩する。

色とりどりの花が咲いていて気持ちがいい。

桜は散ってしまって葉桜だけど、
それでも心地よい風と海の匂いが
少しだけ異国感を漂わせていた。

しばらく歩いていると公園内にテラス付きの
カフェをみつけて、少し遅めのランチも兼ねて
そこで休憩する。

「…なんかデートって感じだね」

和弥「デートだろ。」

「うん、そうなんだけど…。
なんか…あんまり、こんなことした事
なかったから新鮮。」

和弥「確かに…まともに出かけた事なかったしな。
これからはちゃんと連れて行くよ。」

忙しいから仕方ないって思ってたけど、
こういう風に言ってくれるだけでも嬉しい。

「楽しみにしてるね」

なんだろ、この甘々な時間は。

慣れない雰囲気にドキドキしながらも
自然体で居られる自分にびっくり。
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