医者の彼女
正隆「あーきちゃん。久しぶり。お見舞い
行きたかったんだけど、和弥のやつがさぁ…」

わー‼︎今はその話やめて欲しい。

「す…鈴木先生。いらっしゃいませ。
いつもご利用ありがとうございます。
今日はコーヒーですか?」

出来るだけ早くこの状況を打破したくて、
早口で注文を取ろうとする。

けど、正隆さんには通用しなくて。

正隆「えー亜妃ちゃんに先生って言われると
なんか照れるね。あ、コーヒー頂戴。アイスで」

…この人は。自由すぎる…

そう思いながら手早くコーヒーをいれて差し出す。

「…お待たせしました、アイスコーヒーです。」

正隆「ありがとー!また来るね」

できれば私が居ない時を狙って来ていただきたい。

スタッフ「知り合いってあの先生?」

「あっ…えぇまぁ。」

スタッフ「鈴木先生て確か整形ですよね、
骨折したとか…?」

「いえ、そういうわけでは…
本当にちょっとした知り合いで。」

スタッフ「彼女とか居るんですかねぇ?
私、結構タイプで…今度聞いてもらえません?」

「えっ…私がですか?それはちょっと…」

スタッフ「じゃ、どうやったら知り合いに
なれますか?あ、紹介してくださいよー」

「ど、どうでしょう、聞いてみます、…ね。」

そう言って話を終わらせる。

これは…めちゃくちゃ働きにくくなってるんじゃ? 

正隆さんみたいに、あんな感じで話しかけて
来られても困るよぉ…
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