医者の彼女
…ふぅ。疲れた。
ソファに倒れ込む。

和弥「急に悪かったな、びっくりしたろ?」

「あ、うん…大丈夫。そういえばさ、
山下さんは、同じ病院の人?」

和弥「いや、あいつは違うよ。アイツのとこは
医者一家だからな。後々は病院経営とかも
しないといけないから大学院行きながら
親の病院で働いてるよ」

そーなんだ…実はすごい人なんだ。

和弥「フッ、意外か…?」

…顔にでていたらしい。

「ちょっとだけね。チャラい人だと思ってたから」

和弥「まぁ働きながらではあるけど、
一応学生もしてるからな。
今度の学会もあいつの病院が主催なんだよ。
だからその打ち合わせにな。」

…なるほど。

「…それより、熱は大丈夫なの?」

和弥「あぁ、もう下がったよ。
亜妃のお粥のお陰だな。」

こんな甘い言葉、めったに聞けないから貴重だ。
たまにはこういうのも悪くないかも。
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