医者の彼女
翌日、バイトから帰るとすでに帰っていた
和弥さんが誰かと電話している。

和弥「…は?いや、…うん。…まぁ聞いてみるけど…。
あぁわかった。また折り返す。」

電話を切るとため息をつく和弥さん。

「…ただいま」

和弥「あぁ、お帰り。ちょうどよかった。
亜妃、ちょっといい?」

なんか…言いにくそう。良くない話でもされるのかな…

和弥「今度の学会の日、バイト休みだったよな?」

「うん。花凛たちと買い物行こうと思って…
どうかしたの?」

和弥「いや。だよな…大丈夫…」

「…なんかあるなら言ってよ?」

和弥「京介から電話でさ。その日、来賓の
案内役頼めないかって…話なんだけど…」

「…何すればいいの?」

和弥「詳しいことは俺も知らないんだけど…
でも予定あるもんな、やっぱ断ろう」

「待って、でもこんな時期に私なんかに
話が来るって…何かあったんじゃないの?」

和弥「お前…察しがいいというか、鋭いな。
…実は、お願いしてた人が来れなくなったらしくて…」

「そっか…行った方が良い?」

和弥「…予定あるんだろ?」

「買い物はまた行けるから…。
でも!私、何も出来ないよ。
その、何すればいいかによるけど…
手伝える事なら手伝うよ?」

和弥さんにはお世話になってるから、
手伝えることは出来るだけやりたいと思った。
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