医者の彼女
和弥「とりあえず、今日は帰って良い。
けど明日また来い。朝イチで予約入れたから」

「…はい。」

和弥「あと、薬な。こっち解熱剤。熱が高い時に飲め。
ただし4時間以上は空けること。こっちが、
喘息の薬だな。まだはっきり検査してないから
とりあえず気管支を広げる薬だけ渡しておく。」

「…はい。」

明日の予約票と一緒に薬と診察カードを貰う。

「あの…お金は…⁇」

和弥「…今日はいい。俺が無理やり連れてきたから。」

「えっ!でもこれは…そんな訳にはいきません。」

和弥「いいから。」

そう言われて引き下がる事にした。
正直、ありがたい…

「すみません…ありがとございます。」

和弥「今日の所は送ってく。」

そーいえば、ここまでタクシーで来たはず…

「あ、大丈夫です。タクシーで帰ります。
これ以上ご迷惑をかけるわけにも行かないですし…」

和弥「いや、送るよ。この前みたいに
連絡ないのも困るからな。」

「…」

何も言えない。

病院をでた私たちは駐車場に向かう。

"職員専用駐車場"

…駐車場⁇車乗ってきてないよね?

和弥「…ほら、早く乗りな」

そう言われて開けられた車のドア。
某有名外国車、私でもわかるほどの高級車。

「…失礼します。あの…車…」

和弥「…さっき取ってきた。」

カーナビに私の住所を入れながら言う。

…申し訳ない…

病院から家まで10分ほどで着いた。

和弥「到着。ここで大丈夫⁇」

「はい…ありがとうございます。」

和弥「薬、ちゃんと飲めよ。明日、ちゃんと来いよ?」

「…はい。」
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