医者の彼女

呼び出し

ーとある定食屋さんー

…えっと、この状況は…どうなってる?

私の横に和弥さん、目の前には正隆さん。

あの後、興味津々の正隆さんに色々聞かれ、
ご飯を奢るから…と連れてこられた。

そこの定食屋は、今の私でも食べれそうな、
うどんやおじやなどのメニューもあって、
私は野菜うどんを頼んだ。

正隆「で⁉︎いつからそんな…病院に連れて行く
関係になったの?…そういえば、そもそも和弥は
フリーター設定辞めたんだ⁇」

あ、フリーターのくだり私も知りたいかも。

正隆さん曰く、フリーター設定と言うのは…

学生の頃からモテてた和弥さん。
人数合わせに付き合わされた合コンでも医学生、
医者なんて事を知った女性たちからの誘いが
凄かったんだって。そのせいもあって合コンとか
飲み会とかほとんど行かなくなったらしいんだけど、
やっぱりそこは付き合いもあるみたいで、
そういう時に少しでも女が近づいて来ないように
フリーターっていうことにしているんだとか。

正隆「女の子からしても、さすがに30手前で、
フリーターって嫌でしょ?」

…なるほど。つまりは女除けってことか。

ちなみに私に言ってきたバイトの数々は
学生の時やってたバイトらしい。

正隆「それより。風邪は大丈夫⁇」

「あ…はい。」

和弥「風邪じゃなくて…喘息だよ。まぁまぁ重症の。」

正隆「あーやっぱり…?なんか咳変だったもんね。
そりゃ、呼吸器専門にしてる和弥からすれば
ほっとけないよねー」

和弥「この歳までほっとく方が異常なんだよ…
普通なら、入院させてる。」
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