医者の彼女
ー4日後ー

熱も落ち着いて無事バイトに復帰。
学校終わりにバイトに向かう。

バイトはかれこれ1週間ぶり。
こんなに休んだのは初めて。
…稼がないと。

「お疲れ様です、ご迷惑おかけしてすみません…」

店長「あ、良かったぁ!はつきちゃんいないと
お客さんあんまり飲んでくれないから。」

「本当ですかぁ!?じゃ…がんばりまーす」

"はつき"は源氏名。店長が8月産まれだから葉月からとって、はつき。

そこ、私の誕生日じゃないんだ…
って思ったけど何も言わないでおいた。

制服に着替えてお店に出る準備をする。

制服といっても襟付きシャツにタイトなミニスカート。

客1「はつきちゃーん!久しぶりだね。
辞めてなくてよかったよ。
再会の祝いにお酒作ってくれる?」

「もちろんです、沢山飲んでくださいね♪」

営業スマイルで対応しながら、お酒を作る。
この方はウィスキーの水割り。

「最近、ゴルフは行かれてます?」

「相変わらずお仕事お忙しいですか?」

などなど、仕事や趣味の話を振ればしばらく
喋ってくれるので、相槌を打ちながら話を聞いたり、
お酒の相手をしたり。

夜も更けていくうちに、少しずつお客さんも
増えてきて、それにつれてお酒を勧められる
回数が増えて、飲む量も増えてくる。

すると突然。

「っ…ゴホッゴホッゴホッ…、ゴホッゴホッ」

やばい、息が出来ない…

苦しい…助けて…
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