医者の彼女
ー翌日ー

朝10時半。寝ていると電話がなった。
…だれ?画面を見らずに電話にでる。

「もしもし…」

[…今すぐ病院に来い]

えっ…
画面をみると…和弥さん。

[いいか、今すぐだぞ。]

「…はい。」

…なんで和弥さん⁇
もしかして昨日のこと知ってるとか⁇

というより、私には行きたくない理由がもう一つ。

でも昨日のことを知っているなら行かない訳には
いかない。また入院とか言われると余計困るし…

そう思いながら準備して病院へ向かうが…。

入り口の前で立ちすくむ。
そういえば正面玄関に来たのは初めてだ。
いや、1人で病院に来ることが人生初めて。



…怖い、行きたくない、帰りたい。

しばらく入り口を行ったり来たりしていて気づけば
かれこれ30分ここをうろうろしている。
時間は11時半になろうかという所。

…このままお昼になれば…と思っていると
警備員さんに声をかけられた。

警備員「あの…大丈夫ですか?受診ですか?
お見舞いですか⁇」

「あっ…い、いえ。大丈夫です…」

そこに電話が。

和弥[…いまどこに居る⁉︎]

「あの…私、…」
ちょうどその時館内放送が流れる。
電話越しに聞こえたようで、

和弥[病院着いてるのか?どこにいる?]

「まだ…玄関です。ごめんなさい、…」

"入れません"と言おうとした時、

和弥[そこで待ってろ。]

そういうと、迎えに来た和弥さん。
そのまま診察室に連れて行かれた。
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