医者の彼女

和弥「っ‼︎おい！おいっ！」

「んー…」

誰の声だろう。

和弥「おいっ！起きろ‼︎」

うるさいなぁ…と思って目を開ける

「ぅわっ‼︎…えっと…あれっ…ここは⁇」

あたりを見渡すが病院でもなければ
私の部屋でもない。

和弥「は？俺んちだろ…」

…そうだった。何と私は他所様の家で
爆睡かましてしまったらしい。

…寝顔みられた⁉︎
今更ながら恥ずかしくなってくる。

和弥「何そわそわしてんの？」

「いや、寝顔…」

和弥「は？今更？何回目だよ」

いや、たしかにそうだけど。
病院とこの状況ではまるで違う。

「あ…。いえ、あのすみません…寝てしまって…」

和弥「…寝るのは別にいい。
けど、寝るなら床じゃなくてベッド使えよ」

「…」

和弥「まぁいい。キツくはないか？」

大丈夫だから頷く。

和弥「…アテにならんからな。」

…信用なし、ですか。

「今は本当に…大丈夫です」

和弥「…ならいい。じゃ荷物取りに行くか？」

「…本当に行くんですか？」

和弥「何、入院したいの？」

「い、いえ…」

入院はしたくないし、現実できないし…

和弥「ん。じゃ行くぞ」

そう言われると…着いていくしかない。
でも…。一時期でも一緒に住むんだよね。