医者の彼女
もくもくと野菜やお肉などを買っていく和弥さん。

…料理とかするんだ。

和弥「…お前も好きに見ていいぞ。
欲しいのあれば持ってこい。」

そう言われて、離れる。

欲しいものって言われてもあんまりないんだけどなー。

そう思いながら見てまわっていると、
ふと目に止まるお菓子コーナー。
そこに少しお高めのチョコがあった。

…このチョコ、美味しそう。でも高い。

だめだめ、節約しないと。
しばらくバイトできないんだし。

和弥「これ、買うのか⁇」

「ひゃっ‼︎」

…びっくりしたぁ。いつの間に後ろに⁇
てか心臓にわるい。

「い、いやいやっ!初めて見たので…
ちょっと気になっただけです…」

そう言うと和弥さんは無言のまま、
そのチョコをカゴにいれてしまった。

和弥「…他は?」

「えっ…あ、いえ。大丈夫です。」

和弥「じゃあ、帰るぞ。」

そう言ってお会計を済ませて、和弥さんの家に戻る。
車の中は一応洋楽がかかってはいるが、基本無言。

妙に緊張して居心地が悪い。
家までの距離が長く感じる。
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