医者の彼女
「…あ、あの嫌でなければ…。」

和弥「普段朝はコーヒーだけだから、助かる」

最近たまにきく優しい声。
胸の奥がキューッとなる。

「…じゃあ、すみません。キッチンお借りします」

キッチンを借りて料理を始める。
野菜も残ってたから小さく切り直して入れて、
味も付け直して、最後に溶き卵を入れて完成。

うん、うまくできた。

「あ…あの。お待たせしました…出来ました。」

和弥「おぉ、すげえ。お前、結構料理出来るのな。」

「…お口にあえばいいんですけど…」

和弥「いただきます。」

そう言って食べ始めた和弥さん。

…どうだろ。考えてみたら誰かに自分が作ったご飯を
食べてもらう事が初めてだから、ドキドキする。
反応が気になって手がつけられない。

和弥「うん、うまい。」

そう言って笑ってくれた。

良かった…
そういえば、笑顔みたの初めてかも。
ニヤリと笑われる事はあったけど…

また、胸がキュンとなる。

…好き、かも。
そう思った瞬間だった。
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