医者の彼女
和弥さんが仕事に行ってからも
ドキドキが止まらなかった。

落ち着かない…





あ!大学‼︎
思い出して慌てて連絡する。
…みさきに連絡しとけばいっか。

[また風邪ひいちゃって…1週間くらい学校休むー]

とりあえず和弥さんちにいる事は伏せておく。
なに聞かれるか、言われるかわかんない。

みさき[もう、だから病院いきなって‼︎
とりあえず、休むのは了解‼︎
レポート関係でたら連絡入れるようにするから。
ゆっくり休んで‼︎]

…行ったんだよ、病院。
だからこの状況なんだけど。

まぁ、学校行ってから言えばいい。
言うと長くなりそうだし。そう思って

[ありがとう、よろしくね♪]

…とだけ返信しておいた。

そのあとは…洗い物したり、ちょっとだけリビングの
掃除をしたり、本を読んだりお昼寝したりして過ごす。

掃除したあたりから咳が断続的に出るように
なってたけど、発作というほど苦しくもないから
薬は飲まずに過ごしていた。


19時。

まだ和弥さんは帰ってこない。

…ご飯どうしよう、作ってた方がいい?
朝はあぁ言ってくれたけど、やっぱ迷惑かな⁇

色んな事を考えてしまい、どうしていいか
わからなくなり、ご飯だけ炊いておくことにした。

お米を洗って炊飯器にいれた時、

「ゴホッゴホッ‼︎っゴホッゴホッゴホッ」

やばい、苦しい…‼︎

薬を取ろうと部屋に行くけど、咳がとまらなくて、
苦しくて、なかなか見つけられない。

…ない!何で⁉︎

そう思うと焦って余計見つからなくなる。

やっと見つけたが、まだ慣れてなくて、
手順を確認しながらだから上手くできない。

…助けて、和弥さん。

苦しい…
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