医者の彼女
慶太「…まだ、起きてる?」

慶太さんに声をかけてられ、目を開ける。

慶太「看護師に寝れてないみたいって連絡もらって。
ちょっと、薬飲もうか?」

「…くすり?」

慶太「寝れるように。睡眠導入剤飲んだ方がいい。」

「…はい。」

慶太「うん、じゃあ少しベッド上がるよ」

そういうと、リクライニングが上がり上半身が
起き上がる。薬を1錠もらって飲むと、慶太さんは
リクライニングを元に戻して出て行った。

…時間聞きたかったな。

そう思って目を閉じる。



……


眠れない。

眠たい感じはあるのに、いざ寝ようとすると、
目が覚めてしまう。

そんな感じを繰り返していると、徐々に外が
明るくなっていることに気づく。

…朝になってしまった…

薬のせいか、頭はぼーっとするし眠たい。
でも、眠ることができない。

ベッドの上でゴロゴロと寝返りをうつ。

すると再び慶太さんが入ってきた。
慶太「…あれ、眠れなかった?」

「眠たいんですけど…眠れなくて…」

慶太「神経が張りつめてるかな。
慣れない病院で緊張してるせいかも…
薬、増やそう。次は寝れるから。」

「…あの、今何時ですか?」

慶太「5時半過ぎたところ。もう、朝になるけど、
寝て体力戻さないとね。薬飲んで1回しっかり
寝てみよう。」

そう言われて薬を飲むと、今回はすんなり
意識を手放した。
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